結核
【原因】
結核菌が気管支を通り、胸膜近くで病変をつくります。
そこから肺門リンパ節のほうへ行き、また病変をつくります。
結核菌に感染したほとんどの人はこの段階で症状もなく自然に治ってしまいます。
しかし、一部の人では結核菌のほうが勝って肺門リンパ節や肺の炎症が強くなり、 胸膜炎をおこしたり、気管の周囲のリンパ節を上行して全身にばら撒かれる事があります。
肺やその他の臓器に結核病変をつくります。
乳幼児では結核性髄膜炎などおこします。
このような経過を初感染結核といい、自然に治ったり、早期の治療でたいてい治ります。
小児結核では、成人に比べて病状の進行が早く、患者と接触し、感染したあと、わずか2~3カ月で発症に至ります。
また、結核は症状に乏しく、感染後まもない時期に一時的に発熱が見られる事がありますが、その後はかなり病状が進行しない限り、咳、痰、等の呼吸器症状や発熱、不機嫌、食欲低下などの全身症状は出現しません。
しかし、結核菌は肺の中で活動休止状態に入り、体の免疫力が低下した時に 再び活動し始め結核が再発する事があります。
【治療】
結核菌に感染して4~8週後にツベルクリン反応が陽性になります(ただし、日本では乳児期にBCG接種が実施されており、ツベルクリン反応で陽性が結核感染を意味するものではありません)。
胸のレントゲンや痰の検査、胃液の培養も行います。
必要に応じて血液検査も行います。
治療は結核菌に有効な坑結核剤を使用します。
子供の初感染では、6~12ヶ月間発病予防のために坑結核剤を飲みます。
これを化学予防または予防内服と呼びます。
確実に服用を続けていた例では90%以上の例で発症を阻止する事が出来た、とされています。
化学予防が必要であると判断された場合、予定された期間、忘れずにしっかりと内服を続けること、また、発症していないことの確認や薬の副作用のチェックのために定期的に診察を受ける事が大切です。
感染のみで発症には至っていないこの段階では、日常生活は全く制限を受けることはありません。
もちろん、周囲へ新たな感染源となる心配もありません。
予防接種としてBCGがあります(定期接種)。
【体験談】
私が勤務していた小児科外来にも時々、周りの大人が結核を発病して、子供も検査してみたら ツベルクリンが陽性だった、ということがみかけられました。
検査の中でも、胃液を採取する検査は、鼻や口からチューブを入れるので子供はとてもつらそうでした。 結核菌が陽性反応であれば、無症状でも坑結核剤を内服していました。
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