熱性痙攣(ねっせいけいれん)
【原因】
高い熱が出た時に、熱が脳細胞を刺激して痙攣を起こします。
熱性痙攣を起こす子供の親兄弟を調べると、起こした事がある場合が多いため、 遺伝的な素因が関係していると考えられています。
主に乳幼児期によくみられます。
【症状】
38度以上の熱が出た時に痙攣を起こします。
熱性痙攣では、多くの場合は両手両足をピーンと硬く突っ張ったあとに、両手両足をがくがく震わせます。
白目をむき、唇が紫色になることもあります。
意識が無く、名前を呼んでも反応しません。
呼吸が荒く、不規則になります。
しかし、通常の熱性痙攣では2~3分でおさまり、後は眠ったような状態になります。
15分以上続くことはありません。
痙攣を起こした子の半分以上が1度だけですみます。
小学校に入学する頃には起こさなくなります。
【治療】
痙攣を起こしたときは、むやみに触ったりせずに、どんな痙攣なのか、何分間痙攣したのか、見守ってください。
周囲に危険なものがある場合は、片付けてください。
誤飲しないように横を向かせ、着ている物を緩めます。
発作がおさまったら熱を計って下さい。
痙攣が落ち着いたら、念のため受診した方が良いでしょう。
何度も熱性痙攣を繰り返す場合は、抗痙攣剤や解熱剤を使って予防する場合もあります。
【体験談】
私が勤務していた時も、よく熱性痙攣の患者様が運ばれてきていました。
たいてい、救急車で来られる場合が多かったです。
病院に着いたときは、たいてい痙攣発作は止まっているので、意識状態や熱をチェックして、 抗痙攣剤や解熱剤を投与していました
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