クループ症候群
【原因】
パラインフルエンザウィルス、RSウィルス、アデノウィルスに感染して起こります。
【症状】
ウィルス感染による喉頭(のど)の炎症がおこり冬に多く見られます。
喉頭のあたりは気道がもっとも細くなっているので、ここに炎症が起こると、呼吸がしにくくなります。
最初は発熱やのどの痛みを伴った咳などの風邪症状から始まり、しだいに息を吸う時にはヒューヒュー音がしたり、咳がひどくなってケーンケーンという犬の遠吠えのようなせきがでます。
この咳の変化がクループ症候群の特徴です。
咳き込んだあと、20~30秒程度無呼吸になる事があります。
夜間に症状が悪化することが多いので、早めに受診してください。
また、ひどい場合には首の下あたりや、胸がへこむような苦しそうな呼吸になります。
こんな時はすぐに受診してください。
【治療】
家庭でのケアは基本的に風邪と同じです。
水分を十分に与えます。
軽症の場合は吸入と加湿のみで良くなります。
加湿器がない場合には、やかんなどで湯気を立てると、幾分のどが楽になります。
ステロイドの内服をする場合もあります。
また、酸素投与を行います。
重症の場合には、気管内挿管や気管切開を行います。
泣くとのどのむくみがひどくなりますので、あやしたりして泣き止むようにしてください。
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