子供の病気や健康大百科

【原因】

ロタウィルスの感染によりおこります。
ロタウィルスは経口感染します。
潜伏期間は２～３日です。

【症状】

熱か出て、嘔吐からはじまり、発熱や腹痛があり、そのうちに下痢をし始めます。
水のような多量の下痢をします。

便は白っぽい、米のとぎ汁のような色で、すっぱい臭いがします。
１日に何回も出ます。

生後６ヶ月から２歳くらいまでの乳幼児に多い、乳幼児冬季下痢症とも言われます。 新生児に感染しても、多くの場合、胃腸炎を発症しない事が多いでしょう。

合併症がない限り、嘔吐や発熱は２～３日で、下痢は１週間くらいで治まります。
ロタウィルスに初感染した場合､下痢が長引きます。

【治療】

激しい下痢と嘔吐が続く為、脱水症を起こさないようにします。
嘔吐があるときは無理に食べさせず、水分を少しづつのませます。

飲めるようなら、イオン飲料が良いでしょう。
また、薄味の味噌汁の上澄みも、腸の機能を高めるグルタミン酸が含まれるので効果的です。

嘔吐しなくなり､下痢のみになってきたら、消化の良い固形物（うどんやおかゆなど）を少しづつ与えます。

嘔吐が激しく、飲んでもすぐにはいてしまうようであれば、脱水症の恐れがあるため、 点滴治療が必要になります。

嘔吐や下痢は身体がウィルスを外に出そうとしている反応なので、薬などで協力に止めないほうが良いでしょう。

下痢便には消化されなかった消化酵素などが含まれる為、オムツかぶれを起こしやすいです。

オムツかぶれを予防する為に、便が出たらこまめにお尻を洗ってあげると良いでしょう。
その際､便からロタウィルスが伝染しないように介助者もきれいに手を洗って下さい。
下痢症状が終わって２～３日後までは、周囲の人に感染する恐れがあります。