鼠径(そけい)ヘルニア
【原因】
先天的な病気です。
本来、生まれてくる前に閉じられているはずの腹壁内のトンネルが うまく閉じられないために起こる病気です。
【症状】
腹腔内にあるはずの腸などが、腹壁にトンネルがあるため、 ないたり力んだりした時に腹腔外へはみ出します。
女の子の場合、卵巣がはみ出す事があります。
ももの付け根が膨らんだり引っ込んだりします。
普通、痛みはありませんが、かんとんヘルニアと言って、飛び出した腸や卵巣が元に戻らず、 締め付けられた状態になるとひどく痛みます。
かんとんヘルニアになると、締め付けられた先の部分に血液が通わなくなるため、 組織が壊死してきます。
男の子の場合は、陰のうが大きくなることもあります。
ももの付け根や陰のうが膨らんで元に戻らない場合は、すぐに受診してください。
片方だけの事も、両方の事もあります。
また、片方の手術をしたあと、反対のほうのそけいヘルニアが新たに出てくることもあります。
【治療】
生後3ヶ月以内であれば、自然に治ることも考えられますのでかんとんヘルニアにならなければ様子を見ます。
1才ごろまで様子を見て、治らないようなら手術を行う場合が多いです。
しかし、ヘルニアの飛び出す量が多かったり、頻繁に飛び出す場合や女の子で卵巣が飛び出したりする場合は 早めに手術を行うこともあります。
いずれの場合でも、かんとんヘルニアを起こしている場合はすぐに手術をします。
手術はヘルニアの部分を切開し、飛び出した腸が腐っていないか確認し、おなかの中に戻します。
ヘルニア嚢を切り離し、腸管や卵巣が出てこないようにします。
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