陰嚢水腫(いんのうすいしゅ)
【原因】
胎児の時、腹腔内にあった睾丸が陰嚢内に降りてくるときに、腹腔との境がうまく閉じなかったためにおこります。 また、睾丸の炎症が原因でなることもあります。
【症状】
生まれたての赤ちゃんや乳幼児期に多くみられ、乳児健診で指摘される事がよくあります。 痛みはなく、陰のうの片方が腫れたようになります。
陰のうの中に水が溜まっているため、触るとプクプクします。懐中電灯で、陰嚢を照らした時に透き通って見えない場合は、腸が脱出してヘルニアを合併している場合があります。
【治療】
大部分のものは成長するに従って陰のうの中の水は体内に吸収されていきます。
1歳までには95%が自然に治ります。
3歳を過ぎても治らない場合は、陰嚢水腫が腹腔内と細い管でつながっている事があるため、その場合は、その管を切って縛る手術を行います。
痛みがあったりして、腸が脱出しているようなヘルニアを合併している場合も手術の対象になります。
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