先天性股関節脱臼
◆●原因●◆
先天的に骨や関節の異常があり起こる事が多いです。 その他、子宮の中にいた時や、出産時、または、生まれてから赤ちゃんの両足が伸ばされた姿勢をとっていたために起こる事があります。 女の子に多く、発症率は男の子の10倍といわれています。 これは女性ホルモンに関節を軟らかくする働きがあるからだといわれています。
◆●症状●◆
股の開きが悪く(開排制限がある)、健診で見つかる事が多いです。 又、股関節脱臼があると足を伸ばした時に太もものしわが左右で違い、足の長さも違って見えます。
◆●治療●◆
生まれた時から、オムツを股の部分だけに当て、両足が自由に動くようにし、横抱きにするときには、必ず、股の間に手を入れて抱くようにします。 ほとんどはこれだけでよくなり、又、脱臼予防にもなります。
3ヶ月を過ぎても股関節脱臼がある場合は、リーメンビューゲルという治療用のベルトをして様子を見ます。 リーメンビューゲルをつけたら、たいていの赤ちゃんは嫌がりますが、診察の時以外は外さないように日常生活を送ります。 リーメンビューゲルを長い間つけたままにしておくと骨頭障害を起こす事があります。 装着中に足の動きが悪くなったりすると骨頭障害の可能性がありますので外して様子を見ます。 亜脱臼の場合は、整復して股関節の状態が落ち着いたらリーメンビューゲルを外す事ができます。 完全脱臼の場合は整復して、半年くらいはリーメンビューゲルをつけ、完全に股関節が安定するのを待ちます。 リーメンビューゲルをつけても治らない場合は、1~2ヶ月間牽引して、堅くなった股関節の周囲の筋肉を軟らかくします。
牽引中に征服されないときは徒手整復をします。 いずれにしろ、その後ギプスで固定し、装具をつけて股関節が安定するのを待ちます。 ごくまれにそのようにしても治らない場合がありますので、そのときは1歳半ごろに手術を行います。 股関節脱臼の中には、整復されたあとでも骨盤の骨の張り出しが悪い臼蓋形成不全が起こる事があります。 骨盤の成長が安定するまで1年に1~2回レントゲン検査を受けたほうがいいでしょう。
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