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難聴

【原因】

外耳道、鼓膜、耳小骨など、音の伝わる部分に障害があって聞こえが悪いものを、伝音性難聴と言います。

内耳までは伝わっているのに、そこから神経、大脳皮質に伝えるどこかに障害があるために聞こえが悪いものを感音性難聴といいます。

先天性の難聴の多くは、感音性難聴です。先天性のものは、外耳道閉鎖、中耳奇形、遺伝性の難聴、先天性風疹症候群があります。

後天性のものは、中耳炎、おたふく風邪、髄膜炎、の後遺症などです。しかし、原因が不明の場合も少なからずあります。

中耳炎による難聴は、炎症によって中耳に液体がたまって鼓膜が十分に振動できなくなったり、膿がたまって鼓膜に穴があくために起ります。

後迷路性難聴や皮質性難聴は、内耳性難聴と比較すると発生数は少ないものの、音や言葉の判別に大きな障害を招きます。

混合性難聴は、伝音機構、感音機構の両方が同時に障害されているケースを指します。


【症状】

赤ちゃんの頃から、大きな音に反応しなかったり、パパやママの呼びかけに反応しない、テレビやガラガラの音に反応しないなどです。

言葉を話し始める時期には個人差がありますが、1歳半になっても、まったく言葉を話さなかったり、こちらの言うことも理解できないようなら、難聴を疑います。

中耳炎による難聴の程度はほとんどの場合、軽度から中等度ですが、慢性中耳炎で炎症を繰り返していると、内耳まで障

害が及び、混合性難聴になることもあります。


【治療】

外耳道閉鎖や中耳奇形は、片方の耳だけに起こることも多いので、いい方の耳が聞こえていれば、悪いほうの耳に補聴器をつける必要はありません。手術をするかどうかは、医師とよく相談してください。

両方の耳に伝音性難聴があり、手術を行っても聴力の回復が見込めないときは、感音性難聴と同様に、訓練を行います。感音性難聴は、有効な治療法がありません。

片方の耳だけが難聴の場合は、訓練の必要はありませんが、両方の耳が難聴の場合は、聾学校などで聴能訓練を行い、言葉を獲得するために必要な能力を育てる必要があります。

難聴の程度によって補聴器をつけ、言葉があることを理解させ、言葉を覚えていく必要があります。早く難聴を発見し、早くから補聴器をつけ、訓練すれば良い効果が得られます。

実際には1歳半ごろから始めれば十分ですが、施設によっては生後1ヶ月から補聴器を使用する場合もあります。月齢の低い赤ちゃんや新生児では、脳波による聴力検査やアルゴという検査で聞こえているかどうか分かります。

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