Top >  感染症 >  プール熱(咽頭結膜熱)

プール熱(咽頭結膜熱)

◆●原因●◆

アデノウイルスによる感染です。
患者の唾液や目やに、便などにアデノウイルスがあり、そこから感染します。

プールで感染することが多いため、属に”プール熱”といいます。
潜伏期間は5~7日です。


◆●症状●◆

急に39度くらいの熱が出て、同時にのどが赤く腫れ、目が充血して目やにがで、目を開けているのがつらくなります

熱はなかなか下がらず、4~7日間続き、元気もなくなります。
のどの腫れは4~5日間痛みます。

咳が出て、扁桃腺炎を伴うことも多いです。
首のリンパ節も腫れます。
この他、腹痛、下痢、頭痛、寒気、食欲不振、吐き気、鼻水などの一般的な風邪症状が出ることもあります。


◆●治療●◆

プール熱に対する治療薬はないので、症状に応じて治療します。

高熱がある時は解熱剤を使用する事があります。
涼しい部屋で寝かせ、体の熱を下げます。
高熱が出ると脱水気味になりますので、水分を多めに取らせます。

しかし、体力が消耗すると水分を吸収する事が出来なくなりますので、点滴による治療を受けなければならない事があります。

目やにや目の充血に対しては抗生剤の目薬を使用する事があります。
市販の目薬は、結膜炎に向いていないものがありますので注意してください。

目やにの中にウイルスがいますので、患者のタオルは別にして顔を洗ったりして清潔に心がけ指で目を触らないようにします。

また、便の中にもウイルスがいますのでトイレの後はきれいに手を洗うようにしてください。
アデノウイルスは伝染しやすく、ウイルスの排泄も2週間くらいは続くので、その間はプールに入らないようにしてください。

のどの痛みに対しては、5~7日で次第にいたみも和らいできますが、痛む間は、味の濃い物、熱いもの、ざらざらするものはのどを通りにくいので、プリンやゼリー、牛乳、野菜ジュース、豆腐、おかゆ、冷たいスープなどを食べさせるようにします。

プール熱の予防法として、

  • プールから上がったら、よく目や手を洗う。
  • よくうがいをする。
  • シャワーでプールの水をよく流す。
  • 家庭では、タオル、洗面器、食器などを家族と共用しない。
  • 大人の家族も手洗いをこまめにする。
  • 感染するのは、プールに限らないので手や指を頻繁に石鹸や流水で洗う。
症状が消えてからも2日間は学校をお休みしてください。


◆●体験談●◆

夏になるとプール熱が流行ります。 主に幼児~学童期に多いようです。

1人プール熱の子供が受診すると、次の日から同じ症状の子供が何人か続けて受診していた記憶がありますので、まさに伝染しやすいのでしょう。

私の娘も1才10ヶ月に6月にプール熱にかかりました。
保育園で、同じクラスの子供が発症したのをきっかけに感染したようです。

はじめ、右目だけまぶたが腫れていて、充血や目やにはありませんでした。
なんだろう?と思っていると、次の日には目が充血し、目やにも出ていました。

眼科受診すると、プール熱の可能性があるということで、保育園はお休みしました。
熱は2日ほど続き、38度台でしたが、比較的元気でした。

目のほうの症状はひどく、抗生物質とステロイド剤の点眼をしましたが、1週間後には、左眼にもうつってしまい、両目治るまで2週間ほどかかりました。

まぶたの腫れと充血、目やにがひどかったです。

このエントリーをはてなブックマークに追加

ダイエット健康ランキング

赤ちゃんもスッキリ!天然なので安心!!

子供を健康的で自然にすっきりさせたい。そんな悩みを持っているのはあなただけではありません。

『カイテキオリゴ』(赤ちゃんページ)

感染症

感染症

関連エントリー